異色のコンビニで、ホットチョコレートに初挑戦

導入事例
gooz(グーツ)いちょう並木通り店
 

「不便」の解消から、「不満」の解消へ。

横浜スタジアムから港へまっすぐ伸びる、美しい並木道。
瀟洒な歴史的建造物が建ち並ぶ一角に、gooz(グーツ)が店を構えています。
昼下り、並木沿いのパラソルとベンチを配したテラス席ではドリンクを片手にくつろぐお客様で賑わっています。
 
店内に入ると、広々したカウンターに焙煎機とコーヒーサーバー、色とりどりのお惣菜を並べたショーケース、ゆったりと配置された陳列棚に地元銘菓やスイーツが目に飛び込みます。
 

 

goozは、コンビニチェーンのスリーエフが展開する、新業態の店舗です。
2019年9月、キッチンスペースと売場を拡大し、リニューアルオープンしました。
新メニューとしてホットチョコレートの提供が始まり、インフィニミックスがカウンターにディスプレイされています。
 
店舗商品開発を担う花房さんと久保木さんにお話をお伺いしました。

 
花房さん
goozは、できたてのおいしさを提供するためにお弁当、おにぎり、ベーカリー、コーヒーなどをすべて店内調理しています。店内加工比率は約80%です。
お子さんが「コンビニのお弁当を食べてる」と言って安心する親御さんは少ないかもしれませんが、「goozのお弁当を食べてる」と言えば安心してもらえるようになりたいと思っています。
 
————もはやコンビニの範疇には収まらないですね。
 
花房さん
開業は16年前ですが、その時のコンセプトが「非コンビニ」でした。大学生やメーカーさんなどにご協力いただき、「コンビニの嫌なところ」を挙げていったんです。コンビニの基本コンセプトは「不便」の解消ですが、goozは「不満」の解消を目指してきました。
 

インフィニミックスには、廃棄ロスがない。

————新メニューとしてホットチョコレートを導入された経緯をお聞かせください。
 
花房さん
冬に向けて温かいメニューを探していまして、その中でウェブサイトを見つけました。
私自身は、ホットチョコレートを飲んだことがありませんでしたので、ゴディバさんなどで飲んで研究しました。どういう人が買っているのか。どういう味が好まれるのか。ホットチョコレートは健康イメージも強く、goozの「健康を気にかけた商品」の開発思想にも合っていました。また、一杯立てのインフィニミックスを使うと「廃棄ロスがない」点にもメリットに感じました。
 
————ホットチョコレートは、いくつもの条件が満たされていたのですね。
 
花房さん
環境配慮であり、利益にも貢献できる。そこに魅力を感じます。あと、この立地は、平日のオフィス需要がメインですので、お弁当とパンとコーヒーがやはり主力になります。しかし最近は休日のイベントでお客様がいらっしゃることが増え、提供する商品がないことも不満の一つでした。
 
久保木さん
今までの休日は、平日の縮小版でしか対応できていませんでした。
 

 
————マシンを実際に稼働されてみていかがですか?
 
久保木さん
今まで来ていなかった時間帯にも、お客様がきていただけるようになりました。
マシンの操作も感覚的に使えましたね。クルーさんでも15分で使いこなしていました。「マニュアルを見ればできました」という感じでしたので、特に教えるまでもなかったです。
 
花房さん
ソフトクリームの機械の方が難しいくらいです(笑)。
私は、スチームとブレンダーが一体化しているという機能性に可能性を感じました。チョコレートだけでなくいろいろなことができるだろうと。
 
————そうなんです。今サイトでもご紹介していますが、新メニューが続々生まれています。
 

 
————ホットチョコレートのレシピ開発はいかがでしたか?
 
花房さん
レシピづくりは、商品部の他にホットチョコレート好きの女性社員も加わって、ひたすら飲んでいましたね。すぐに1キロを使い切って、コンビニに買い足しに行きました。最終的に基本のチョコレート味に、酸味のあるチョコレートとクーベルチュールの甘みをブレンドして仕上げました。
 
久保木さん
レシピづくりは2〜3ヶ月くらいやっていましたね。
 
————思いのほか、しっかりと濃厚で甘すぎない味わいですね。香りも強いです。
 

ホットチョコレートを、美しく作る所作。

花房さん
うちの会社の一番のテーマは「奉仕」なんです。これは社是でもあります。創業者はリアカーを引くところから会社を立ち上げた人で、お客様を本当に大事にしてきたんです。
よく言われたのは、「原価100円のものを150円で売るとき、お客様は50円損している。そこをあなたのサービスで補いなさい」ということでした。儲けの分も、奉仕をしろと。
だから、チョコレートドリンクもちょっとでも気持ちよく飲んでいただけたら、という思いが強いです。
 

 
————奉仕と商売のバランスはどのようにとるのですか?
 
花房さん
たとえば、地元・横浜のお菓子屋さんの銘菓で棚づくりをさせていただいているのですが、コンビニに置く商品は、包装や成分表示、賞味期限、細菌検査、大量製造などさまざまな条件をクリアする必要があり、町のお菓子屋さんには正直難しいところがあるんです。それでも、こちらもノウハウを提供しながら最終的に置けるところまで漕ぎ着けました。お菓子屋さんにとっても売上貢献とともに、「goozに納入している」という安全保証と言いますか、導入実績としてブランドバリューの向上に使っていただきたいと思っています。奉仕と商売はどちらも必要なものです。
 

 
————今後goozはどんな方向に進んでいくのでしょうか。
 
花房さん
goozは、コンビニ業界の流れとは真逆に突き進んでいます。便利さを追求するのでもないため、ATMもポイントカードもなく、セルフレジもありません。考えていることが「人を減らして効率化」ではないんですね。営業時間もどんどん短くしています。今は朝7時〜夜8時です。今後は、売り切れたら店を閉じてしまうことが理想ですね(笑)。
 
久保木さん
私たちは大手3社ができないことをしようと考えています。「人がやるからこそ価値がある」ということをうちではがんばりたいです。
 
花房さん
あとは出店を増やしていきたいですね。このお店はフルスペックの旗艦店ですが、今後の出店は客層に合わせてアプリをインストールしていくようにメニューや設備を導入していきます。極端な話ですが、2坪あればスタンドでも出せます。オフィス内にも販路は広げられます。たとえ1万円でも売上が上がれば、100店舗で100万円になりますから。
 
————ホットチョコレートがgoozを通して、より身近に手にしていただけるのが楽しみです。本日はどうもありがとうございました。
 

 
今、花房さんと久保木さんが話し合っていることの一つが「マシンを扱う所作」だそうです。
単なる作業になってしまうと、美味しくならない。バーテンダーのカクテルや、バリスタのエスプレッソマシンの扱いのようにチョコレートドリンクを美しく作る動き。それをずっと見ていられれば、お客様もきっと退屈せずに待っていられるはず。
“異色のコンビニ”として独自路線を歩むgoozは、ますますユニークな視点でホットチョコレートを進化させています。
 

 
 

INFORMATION
「goozいちょう並木通り店」
神奈川県横浜市中区日本大通15番地
営業時間:7:00-20:00(土日祝は19:00まで)
※年末年始休業
https://www.three-f.co.jp/company/gooz/